父の日のプレゼントを選ぶとき、「喜んでもらえるか」と同時に「センスよく見えるかな」と気にしてしまう方は多いものです。
特に80代のお父さんへの贈り物は「実用的すぎてつまらない」「華やかすぎて使いにくい」という悩みが出やすいジャンルでもあります。
日本の伝統工芸品や上質なファッション小物なら、その両方を満たしてくれます。
毎日使えて、しかも見た目の品格があり、渡した瞬間に「わかっているな」と思ってもらえる──そんな贈り物を、この記事ではご紹介します。
おしゃれなギフトで80代のお父さんに喜ばれるための2つのポイント
日本の伝統・産地ものを選ぶと「格」が伝わる
江戸切子・備前焼・南部鉄器・西陣織・博多織・山中漆器といった日本各地の伝統工芸品は、受け取ったときに「ちゃんと調べて選んでくれたんだな」という気持ちが伝わります。
80代のお父さん世代にとって、日本の伝統的なものへの親しみや敬意は深く、「さすが」と感じてもらいやすいカテゴリです。
毎日使える形に落とし込む
いくらおしゃれでも、飾るだけのオブジェや、使う場面が限られるものは高齢のお父さんには敬遠されやすい傾向があります。
グラス・急須・お椀・ネクタイなど、日常的に手に取るものを美しいデザインで選ぶのが、おしゃれギフトの正解です。
センスがいいと褒められる父の日ギフト8選
カガミクリスタル 江戸切子 ロックグラス T370-2835
1934年創業のカガミクリスタルは、江戸切子を代表するメーカーのひとつです。
東京都江東区・墨田区を中心とする職人が手がける切子グラスは、国内外で高い評価を受けています。
T370-2835シリーズは、江戸時代から受け継がれる「幕襞(まくひだ)に四角籠目(しかくかごめ)紋」という伝統文様を刻んだロックグラスです。
透明ガラスと色被せガラスのコントラストが生む輝きは、見る角度によって表情が変わり、テーブルに置くだけで食卓を格調ある雰囲気に変えてくれます。
木箱入りで特別感のあるギフトです。
木箱入りのため開封時の印象が高い
手洗いのみ対応(食洗機・電子レンジ不可)
予算の目安: 10,000円〜15,000円前後
岩鋳 南部鉄器 急須カラーポット
南部鉄器の急須は長年にわたって日本の贈り物として愛されてきた定番ですが、最近の岩鋳のカラーポットシリーズは複数の落ち着いたカラーを展開しており、昔ながらの重厚な印象だけでなく、現代的なインテリアにも溶け込む洗練されたデザインになっています。
岩鋳(いわちゅう)は岩手県盛岡市で1902年に創業した南部鉄器の老舗メーカーで、伝統技法を守りながら国内外のデザイン賞を受賞するほどのデザイン力も持っています。
内面はホーロー加工が施されているため、茶渋が付きにくく手入れしやすいのが特長です。
保温性が高く、お茶をいつまでも温かく保てるため、毎日のお茶の時間が格段に豊かになります。
5色展開(贈る相手の好みや部屋に合わせて選べる)
直火・IH・電子レンジ不可のため、電気ポットや電気ケトルで沸かしたお湯を注ぐ使い方が一般的
予算の目安: 8,000円〜15,000円前後
OIGEN(及源鋳造)南部鉄器 急須「千草」
南部鉄器の急須なら、OIGEN(及源鋳造)の「千草」シリーズもおすすめです。
1852年(嘉永5年)創業の及源鋳造は、南部鉄器の本場・岩手県奥州市で約170年の歴史を持つ老舗鋳造所。
「千草(ちぐさ)」シリーズは、伝統的なアラレ文様を抑えたすっきりとしたシルエットが特徴で、和室はもちろん洋室のインテリアにも自然になじみます。
内面ホーロー加工のため手入れが楽で、内側の茶渋も拭き取りやすく清潔に使い続けられます。
及源鋳造の製品は国が定める伝統的工芸品の認定を受けており、贈り物としての信頼感も確かです。
内面ホーロー加工で手入れが楽(直火・IH不可)
茶こし付き
予算の目安: 8,000円〜15,000円前後
備前焼 湯呑み(作家物・木箱入り)
「日常のものをおしゃれにする」の最高峰ともいえるのが、備前焼の湯呑みです。
岡山県備前市で生まれた備前焼は、釉薬を一切使わず、土そのものの質感と窯の炎がつくる「窯変(ようへん)」の模様が特徴。
同じ形を作っても、焼き上がりは二つとして同じにならないため、すべての作品が一点ものです。
贈り物として木箱入りの作家物を選ぶと、包みを解いたときに「これはただのお茶碗ではないな」という品格がひと目でわかります。
手に取ったときの土の温かみ、口当たりの良さ、使い込むほどに深まる風合いは、高齢のお父さんが毎日のお茶の時間に繰り返し喜んでもらえるものです。
手洗いのみ(食洗機・電子レンジ不可のものが多い)
楽天・Yahoo!などでも専門店で産地直送品が購入可能
予算の目安: 5,000円〜15,000円前後(作家・サイズによって異なる)
備前焼 ぐい呑み(作家物・木箱入り)
晩酌を楽しむお父さんには、備前焼のぐい呑みもおすすめです。
備前焼の最大の魅力は釉薬を使わない「素焼き」に近い質感で、土の素朴さと窯の炎がつくり出す「窯変」の模様は世界にひとつしかない表情を持ちます。
磁器と違い土の多孔質な構造が日本酒の角を取り、まろやかな口当たりにするとも言われています。
作家物のぐい呑みは木箱入りで販売されているものが多く、蓋を開けたときの「これは本物だ」という質感がお父さんの心を動かします。
手洗いのみ(食洗機・電子レンジ不可のものが多い)
備前焼湯呑みとセットで贈るのもおすすめ
予算の目安: 5,000円〜15,000円前後(作家・サイズによって異なる)
山中漆器 天然木製 汁椀(欅・漆塗り)
日本の伝統工芸のなかでも、毎日の食卓で使える贈り物として特に価値が伝わりやすいのが、山中漆器の汁椀です。
石川県加賀市の山中温泉地区で生産される山中漆器は、木地(きじ)づくりの技術が世界的にも高く評価され、400年以上の歴史を持ちます。
欅(けやき)の天然木を轆轤(ろくろ)で削り出した椀に漆を施した汁椀は、軽くて手に馴染み、温かい汁物を注ぐと木地と漆がほんのり温まって心地よい口当たりに。
毎日使うことで漆に艶が出て、年を重ねるごとに風合いが深まる「育てる工芸品」でもあります。
化粧箱入りのものを選ぶとギフト感が出る
手洗いのみ(食洗機・電子レンジ不可のものが多い)
予算の目安: 5,000円〜12,000円前後
由樹衣/YUKIE 西陣織シルクネクタイ
まだネクタイをする機会があるお父さんには、西陣織のシルクネクタイが格調のある贈り物になります。
お父さんの年齢を考えると普段使いよりも冠婚葬祭や記念の席での着用になりますが、「特別な日にこれを締めていってほしい」という子世代の気持ちがしっかり伝わります。
西陣織は京都府の北西部・西陣地区で生産される絹織物で、室町時代から約550年の歴史を持つ日本を代表する伝統工芸です。
シルク100%のネクタイはしなやかで光沢があり、結んだときの結び目が美しく仕上がります。
由樹衣(YUKIE)ブランドは、伝統的な手織り技法による希少な一点もの系のネクタイも展開しており、プレゼントとしての希少性も高いです。
柄は小紋・ストライプ・無地ベースが年齢を問わず使いやすい
桐箱入りや化粧箱入りのものを選ぶとギフト感が増す
予算の目安: 6,000円〜10,000円前後
サヌイ織物 博多織ネクタイ 献上柄
西陣織と並ぶ日本の絹織物の双璧として知られる博多織のネクタイも、おしゃれなギフトとして非常に喜ばれます。
特にサヌイ織物の「献上柄」は、博多織を代表する伝統文様を現代のネクタイに落とし込んだ一品で、桐箱入りのギフト仕様で販売されています。
博多織は福岡県博多地区で生まれた絹織物で、1241年に中国から技術を持ち帰ったとされる歴史を持ちます。
経糸を多く使った独特の構造は「締めたら緩まない」という性質を生み、古くは武士の帯として重用されてきました。
シルクの光沢と重量感は着けるだけで凛とした印象をもたらし、礼装から日常使いまで幅広く活躍します。
献上柄はフォーマルな場面にも合わせやすい
サヌイ織物は創業80年以上の博多織の老舗メーカー
予算の目安: 8,000円〜15,000円前後
「センスのいい贈り物」は日本の伝統工芸品の中にある
日本の伝統工芸品は、「本当にいいもの」を知っているお父さんの世代にこそ深く響く贈り物です。
渡した瞬間の「さすがだな」という表情が浮かぶような、センスある父の日ギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。


